JPH034に関する、欧州バイオテック企業との非拘束的なライセンス契約骨子案(Non-Binding Term Sheet)締結のお知らせ ―グローバル開発・事業化に向けたライセンス契約締結を目指す―

2026年9月25日
会社名 ジェイファーマ株式会社
代表者名 代表取締役社長CEO 𠮷武 益広
(コード番号:520A 東証グロース市場)
問合せ先 取締役CFO 藤本 裕
(TEL. 03-6432-4270)

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ジェイファーマ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:𠮷武益広、以下「当社」)は、当社が開発中のLAT1阻害剤「JPH034」(以下「本剤」)について、欧州のバイオテック企業(以下「パートナー候補」)との間で、日本、韓国、台湾およびASEAN加盟国を除く全世界における開発・事業化に関する非拘束的なライセンス契約骨子案(Non-Binding Term Sheet)(以下「本骨子案」)を締結しましたので、お知らせいたします。

本骨子案では、当社からパートナー候補に対して対象地域における本剤の開発・商業化に必要な権利をライセンスし、パートナー候補が本骨子案に定める対象疾患に係るグローバルな開発・事業化を推進することを基本的な構想としています。

本取引は、当社が上場時より公表している経営戦略に沿うものであり、外部パートナーとの連携を通じたJPH034の今後のグローバルでの開発・事業化を具体化する重要なステップと位置づけています。

なお、本骨子案は、一部の条項を除き法的拘束力を有するものではなく、今後の最終契約の締結を保証するものではありません。今後の協議、デュー・ディリジェンスその他の条件によっては、最終的な契約締結に至らない可能性があります。

1.本骨子案の概要

本骨子案において想定されている主な取引の概要は以下のとおりです。

 

パートナー候補 欧州を拠点とするバイオテック企業
※パートナー候補との守秘義務等を踏まえ、現時点では名称その他の詳細を非開示としております。
対象製品 JPH034
対象疾患 中枢神経系炎症性疾患(neuro-inflammatory diseases)のうち一部の疾患
※対象疾患の範囲は段階的に設定されており、パートナー候補との守秘義務等を踏まえ、現時点では詳細を非開示としております。
対象地域 日本、韓国、台湾およびASEAN加盟国を除く全世界
許諾範囲 当社からパートナー候補に、対象地域における対象疾患に係る開発、商業化等を独占的に実施する権利を許諾
当社の関与 当社はパートナー候補の株式の一部を取得するとともに、合同運営委員会(Joint Steering Committee)を通じて今後の開発に関与する想定
※株式の一部を取得するものの、パートナー候補は当社の子会社にはならない見込みです。
対価 アップフロント、開発マイルストン、商業マイルストンおよび売上高に応じたロイヤルティ等の組み合わせを予定
本骨子案
締結日
2026年9月25日
最終契約締結 今後のデュー・ディリジェンスおよび契約条件等の協議を経て決定予定

2.本取引の目的および当社事業への意義

上場時より掲げる経営戦略の着実な推進
当社は、上場時より、JPH034について、米国で実施する第1相臨床試験を進めるとともに、その後の開発・事業化については外部パートナーとの提携を活用する方針を公表してきました。本取引は、こうした経営戦略を具体化する取り組みであり、当社がこれまで示してきた成長戦略を着実に前進させる重要なステップと位置づけています。

開発費用負担の軽減と研究開発資源の最適配分
当社は、本剤を主力開発品であるナンブランラトに続く重要な開発品と位置づけ、再発を伴わない2次性進行型多発性硬化症を主な開発対象としてグローバルでの開発を行ってきました。

本骨子案に基づく取引が最終契約の締結に至った場合、本剤の対象地域における今後の開発は、原則としてパートナー候補が主体となって進め、その開発に伴う費用負担および事業リスクについてもパートナー候補が担う事業スキームを想定しています。

これにより、当社は本剤から生じる経済的価値を享受する機会を確保しつつ、研究開発資源をナンブランラトを中心とするがん領域の開発により重点的に配分することを目指します。

将来の収益機会の構築
本取引が最終契約の締結に至った場合、当社は契約時のアップフロントに加え、本剤の開発および商業化の進捗に応じたマイルストン収入ならびに将来の製品売上高に応じたロイヤルティ収入等を受領する事業スキームとなることを想定しています。このような収益機会の多様化を通じ、中長期的な収益基盤の強化につなげることを目指します。

また、当社はパートナー候補の株式の一部を取得することも想定しており、ライセンス対価に加え、パートナー候補の将来的な企業価値向上に伴う経済的利益を享受する可能性があります。

日本を含む当社留保地域における事業機会の維持
本取引では、日本、韓国、台湾およびASEAN加盟国における本剤の開発・商業化の権利は当社が保持することを想定しています。それにより当社は、パートナー候補主導の開発成果を活用しながら、日本等における将来の事業化機会を引き続き確保することを目指します。

専門性の高い開発体制
パートナー候補は、中枢神経系および希少疾患領域における医薬品開発について豊富な経験を有するチームを擁しています。当社は、このような高い経験と専門性を有するチームとともにJPH034の開発を進めることで、本剤の価値最大化を図り、患者様への新たな治療選択肢の提供を加速することにつながると考えています。

3.JPH034の開発状況

JPH034は、高い脳内移行性を有するLAT1阻害剤です。脳内へ移行し、脳内の免疫細胞であるミクログリア等に作用することで、再発を伴わない2次性進行型多発性硬化症を中心とする中枢神経系炎症性疾患に対する新たな治療アプローチとなる可能性があります。

現在、本剤の第1相臨床試験を米国において実施しており、試験は順調に進捗しています。本試験では、本剤の安全性、忍容性および薬物動態を評価し、今後の中枢神経系炎症性疾患を対象とするグローバル臨床開発につなげていく計画です。本試験はClinicalTrials.govに登録されています(ClinicalTrials.gov ID:NCT07534657)。

本剤の開発は、米国National Multiple Sclerosis Society(NMSS)のFast Forward Research Grantに採択され、60万米ドルの助成を受けています。また、AMED創薬ベンチャーエコシステム強化事業(研究開発課題名「多発性硬化症に対する新規LAT1阻害剤」)にも採択され、同事業の支援のもと開発を推進してきました。

知財面では、当社は米国Georgetown大学が保有するLAT1阻害剤の中枢神経系炎症性疾患に関する用途特許について、再実施許諾権付きの全世界における独占的ライセンスを取得しています。

4.今後の見通し

当社は今後、パートナー候補企業との間で最終契約の締結に向けた協議を進めてまいります。

上述のとおり、本骨子案は一部の条項を除き法的拘束力を有するものではなく、最終契約の締結に至らない可能性があります。

本骨子案の締結自体が当社の当期業績に与える直接的な影響は軽微です。最終契約が締結された場合の当社業績への影響については、契約条件等が確定していないため現時点では未定です。今後、開示すべき事項が生じた場合には、速やかにお知らせいたします。

【関連情報】

【ジェイファーマ株式会社について】
当社は、「SLCトランスポーターの新たな可能性を追求し、アンメット・メディカル・ニーズに応える革新的新薬の開発を通じて、世界中の人々が健康を維持し、希望を持ち続けることに貢献する」を企業理念としています。この理念のもと、SLCトランスポーターのひとつで創業者が発見したLAT1(L型アミノ酸トランスポーター1)に注力し、がんや自己免疫疾患において既存薬では対応できない患者様のニーズに応える新薬開発を推進しています。ジェイファーマ株式会社の詳細は、当社ウェブサイトhttps://www.j-pharma.com/をご覧ください。

【本件に関するお問い合わせ先】
ジェイファーマ株式会社 企画部
TEL:03-6432-4270
https://www.j-pharma.com/contact/