新規PETプローブ(NKO028)に関する大阪大学との共同開発契約締結

2017年9月11日
ジェイファーマ株式会社

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 新規 PET プローブ(NKO028)に関する大阪大学との共同研究契約締結ジェイファーマ株式会社(本社:神奈川県横浜市 社長:遠藤仁、以下「当社」)は、大阪大学大学院医学系研究科放射線統合医学講座(核医学)畑澤順教授との間で、がん細胞特異的に発現する LAT1 を標的とした新規 PET プローブ(NKO028)の実用化に向けた評価を行う共同研究契約を締結しましたのでお知らせいたします。

 現在の PET(Positron Emission Tomography、ポジトロン断層)診断は、細胞表面にありますグルコーストランスポーターから、グルコース類似体にフッ素同位体を結合させた PET プローブ: FDG(18F-fluorodeoxy glucose)を取り込ませてポジトロン断層撮影を行っていますが、グルコーストランスポーターはがん細胞だけでなく正常細胞にも発現しており、炎症等のがん以外の病変や、生理的集積の高い脳、尿路系臓器等にも取り込まれ、偽陽性が問題となっています。

 今般、大阪大学畑澤教授と当社が共同で開発します新規 PET プローブ(NKO028)は、がん細胞特異的に発現する LAT1 を標的とする事から、がん細胞のみを描出し、がんと炎症を区別できる選択的・特異的 PET プローブになる事が期待されます。2018年 3 月末を目途に医師主導で POC(Proof of Concept)を確認し、臨床試験に入る予定です。 なお、NKO028 は大阪大学大学院医学系研究科薬理学講座(生体システム薬理学)の金井好克教授らにより開発された新規の PET プローブです。

以 上

本件の問い合わせ先
ジェイファーマ株式会社
取締役 管理部長 村上 秀明
〒230-0046
横浜市鶴見区小野町 75 番 1 号
横浜新技術創造館 1 号館 513 号室
電 話 045-506-1155