2025.07.07
第三者割当増資および新株予約権の行使により4.7億円の追加資金を調達_累計調達額は約134億円に到達
2025年7月7日
ジェイファーマ株式会社
ジェイファーマ株式会社(本社:東京都港区浜松町一丁目10番11号、代表取締役社長 吉武 益広)は、第三者割当増資(Fラウンド)による総額4.2億円に加え、新株予約権の行使による0.5億円の払い込みにより、総額4.7億円の追加資金調達を実施いたしました。
これにより、昨年度の最大調達額である57.7億円*1を含め、当社の累計資金調達額は、最大約134億円(補助金含め)に達しました。
*1「ジェイファーマ、最大57.7億円の資金調達を達成~LAT1阻害剤のグローバル開発を加速~」を参照(2025年4月1日ニュース)
資金調達の背景と目的
当社は、LAT1(L型アミノ酸トランスポーター1)阻害剤「ナンブランラト」及び「JPH034」の研究開発を加速させるため、資金調達を実施しました。
ナンブランラトについては、難治性胆道がん患者を対象とした国内第2相臨床試験を成功させ、2024年度第2四半期に米国FDAとグローバル臨床第3相臨床試験のデザインについて合意しました。2025年度中のグローバル第3相臨床試験開始、2030年度のグローバル承認取得を目指します。
JPH034は多発性硬化症を対象に開発を進めるLAT1阻害剤で、2025年度中の米国FDA に対するInvestigational New Drug (IND)申請、米国第1相臨床試験開始を計画しており、国際的な展開を視野に開発を加速します。
今後も、日本の創薬ベンチャーの成功事例となるべく、世界の患者様の希望を届ける革新的な医薬品の開発に引き続き尽力してまいります。
調達した資金の使途
・ナンブランラトのグローバル第3相臨床試験
・ナンブランラトのその他の非臨床・臨床試験
・JPH034の米国FDA IND申請
・JPH034の米国第1相臨床試験
・LAT1を標的とした新規薬剤の探索
引受先
既存投資家
・みずほキャピタル株式会社
・Kepple Liquidity1号投資事業有限責任組合
新規投資家
・リカケンホールディング株式会社
・株式会社宮田総研
・その他、機関投資家1社、個人投資家等5名
ジェイファーマ株式会社 代表取締役Co-CEO 舛屋圭一のコメント
「私が代表取締役Co-CEOとして当社に参画してから、早くも3か月が経ちました。当社がこれまで培ってきた卓越した研究開発の成果を基盤に、事業としてさらに加速・飛躍させるための具体的な施策を着実に進めており、その手応えを強く感じています。
そしてこのたび、当社のサイエンス、研究開発の実績、そして将来に向けたビジョンにご共感・ご期待を寄せてくださった多くの投資家の皆様より、新たなご支援をいただくことができました。これは私たちにとって大きな励みであり、大変心強い追い風です。
この勢いを追い風に、私たちジェイファーマは、全社一丸となって、さらなるイノベーションの創出と社会への価値提供に向けて、全力で取り組んでまいります。」
引受先のコメント
みずほキャピタル株式会社
インベストメントマネージャー 佐々木 海太
「LAT1阻害薬を中心とするジェイファーマ社のパイプラインは、がん代謝を標的とした次世代型抗がん治療として、世界的に高い注目を集めています。FDAとの交渉を経て、米国でのグローバル第3相治験の開始を予定するなど、資金・ビジネス・開発の各面で、バイオベンチャーとして極めて困難な課題を一つひとつ乗り越え、着実に成果を積み重ねてこられた点に深く敬意を表します。
SLCトランスポーター創薬の先駆者としての技術力に加え、舛屋氏を迎えたことで経営体制も一層強化され、今後の展開に大きな期待を寄せています。
弊社も株主の一員として、同社の持続的な成長と価値創出に引き続き貢献してまいります。」
株式会社ケップルグループ
プリンシパル 多田摩耶氏
「ジェイファーマ社に株主として参画し、今後の飛躍を間近で拝見できることを嬉しく思います。
同社のLAT1阻害薬は、がん治療薬として素晴らしい治験進捗とデータを示し、グローバルに注目されています。そのポテンシャルはがん治療にとどまらず、免疫機能の調整などを活かした他疾患への応用も非常に楽しみです。
同社の卓越した経営チームは、日本の創薬スタートアップの発展を牽引する存在になると期待しています。本年4月の舛屋氏の参画により、一層大きな成長と技術基盤の強化が進展するでしょう。弊社もその一助となれるよう努めてまいります。」
リカケンホールディング株式会社
代表取締役社長 森川洋子氏
「舛屋さんには前職で経営者として事業を牽引されていた頃より長年にわたり、会社として本当にお世話になっておりました。仕事上で様々なバイオベンチャーの会社とお取引させて頂いておりますが舛屋さんの会社を発展させる力、技術開発、価値の創造は類を見ないものであると感じておりました。この度新しい会社で更に社会に貢献できるがんの治療薬を促進させることは私どもの会社理念とも通じるものであり、期待を込めて僭越ではございますが株主に名前を連ねさせて頂きました。これからの発展をますます楽しみにしております。」
株式会社宮田総研
代表取締役社長 宮田満氏
「バイオの心の盟友である舛屋さんが、ジェイファーマに参画する企図と決意を知り、少しでも支援申し上げたいと考え、少額ですが出資させていただきました。前職で特殊環状ペプチドを医薬として仕上げ、わが国のバイオ・ベンチャーの数少ないユニコーンに育て上げた舛屋さんの次なる挑戦が、次世代の低分子創薬のイノベーションであります。巷間言われるバイオ医薬や中分子創薬だけに目を奪われていない先見性が成就し、治療薬の無い患者さんに革新的治療薬を提供できることを楽しみにしています。」
【本件に関するお問い合わせ先】
ジェイファーマ株式会社 担当 管理部・広報
TEL:03-6432-4270
https://www.j-pharma.com/contact